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『昭和天皇・マッカーサー会見』 - Apeman’s diary
豊下楢彦、『昭和天皇・マッカーサー会見』、岩波現代文庫 昭和天皇とマッカーサーの会見における天皇の... 豊下楢彦、『昭和天皇・マッカーサー会見』、岩波現代文庫 昭和天皇とマッカーサーの会見における天皇の発言(およびマッカーサーの反応)はいくつかのルートで“公表”されたが、その内容にはいくつかの齟齬がある。本書の第1章と第2章は『マッカーサー回想記』における記述(天皇が「全責任を負う者」として自らを「諸国の採決にゆだねるため」訪問した、とされている箇所)の検証を軸として、天皇発言の実態とその意味を明らかにしようとしたもの。詳細は実際に本書を手にとってご覧いただくとして、著者の結論は通訳を担当した外務官僚奥村勝蔵の「手記」*1が会見の内容をもっとも正確に伝えている、というものである。そしてこの奥村「手記」には「全責任を負う」発言はみられないのである。 今日では広く知られているように、占領最初期における天皇および側近たちの最大の関心はいかにして天皇の訴追を回避するか、であった。そしてマッカーサーや
2013/08/13 リンク