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OSPFネットワークの確立と運用上の注意点
前回は、AS内で利用するルーティング・プロトコル(IGP)として、RIPと比較した際のOSPFの特徴と、LSA交... 前回は、AS内で利用するルーティング・プロトコル(IGP)として、RIPと比較した際のOSPFの特徴と、LSA交換とLSDB作成の仕組み、エリアの概念などについて説明してきました。今回は、OSPF対応ルータ同士が隣接関係を確立する仕組みと、運用上の注意点についてまとめていきます Adjacencyの形成 前回(第5回「大規模で複雑なネットワークでの運用に堪えるOSPF」)、OSPFでは、経路情報そのものではなく、LSAの交換が行われると説明しました。しかし、このLSAの交換は、すべてのOSPFルータ間でフル・メッシュ状に行われるわけではありません。 まず、OSPFが起動すると、Helloプロトコルを用いて、同一セグメント上のOSPFルータとNeighborを確立しようとします。その後、必要なルータ同士が隣接関係(Adjacency)を確立します*1。LSAの交換は、このAdjacencyを