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中韓への人材・技術流出、なぜ起こる?人材戦略の欠如と技術者冷遇~サムスンとの比較
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中韓への人材・技術流出、なぜ起こる?人材戦略の欠如と技術者冷遇~サムスンとの比較
(文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家) ●サムスンの徹底的な人材管理 日本は、技術立国を掲げ... (文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家) ●サムスンの徹底的な人材管理 日本は、技術立国を掲げている。実際に、電機、自動車、医療など多くの分野で、日本企業は世界最先端技術を保有している。にもかかわらず、その技術力を競争力につなげることができない。いわば、「MOT(マネジメント・オブ・テクノロジー=技術経営)」が行われていないのだ。 とくに顕著なのが、技術をめぐる人材戦略の欠如である。韓国サムスングループを見てみよう。R&D(研究開発)に従事する従業員の数はグループ中核企業のサムスン電子だけで6万人以上を数え、グループ全体では7万3000人以上に上る。その中で、「戦略的人的資源管理」と称して徹底的な人材管理が行われている。 サムスンの驚異的成長は、同社にとって核心的な技術を持つ人材を確保し、育成してきた結果だ。「経営計画が実現できるかどうかは、99%が人事戦略とその実現にかかっている」