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アイドル・栗原はるみ、扇動者・小林カツ代…“興奮させる”料理研究家と日本社会の潮流
【今回取り上げる書籍】 『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』(新潮社/阿古真理著) 「... 【今回取り上げる書籍】 『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』(新潮社/阿古真理著) 「なんだか妙に、盛りつけがモリッと立体的になったな……」 大学時代、久しぶりに顔を出した実家で母親の料理を見たとき、真っ先に感じたのがそれでした。さらに「なんだか妙に、余白感があるデカい皿に盛りつけるようになったな……」とも。そして、食べ終わった食器を下げにキッチンに行ったとき、同じ著者名を冠した料理本が数冊、視界に入ってきたのです。 「へぇ~、栗原はるみ。さては、この本の影響か!?」 栗原氏の出世作ともいうべき120万部超えの大ミリオンセラー『ごちそうさまが、ききたくて。』の刊行が1992年ですから、時期でいうとちょうどその頃です。栗原氏のおかげで以降の実家の食事は確実にランクアップを果たし、さらにここぞという場面では、やたらと余白のあるデカ皿や、ザラッとした質感の煮物鉢などが用いられて、栗原
2015/06/24 リンク