経済学の大事と小事(前編) - 経済を良くするって、どうすれば

(前編 デフレの論理) 2011年秋、物理学者を色めき立たせる出来事があった。名古屋大などの国際研究チームが、素粒子ニュートリノが光より速く飛んだという実験結果を発表をしたからである。残念ながらと言うか、やはりと言うか、翌年には、実験が誤りであったことが判明して終わったが、もし、それが本当だったら、物理学の基本的な理論は、書き換えられていただろう。 この騒動を思い出したのは、himaginaryさんが1/15にリポートした「投資において企業は金利の低下に極めて非感応的」というFRBの論文を見た時だった。それは、こうした事実が判明した場合、経済学は、「金利が投資や貯蓄を調整する」という理論を書き換えたりするのだろうかという連想である。 もちろん、そんなことがないことは、分かっている。金利の効かない事態は、今に始まったわけではない。1930年代のケインズの昔から、繰り返し指摘されており、その道

[haruhiwai18]

"人生の限られた時間では、十分に繰り返せず、失意のまま終えることを心配""危険(大損)をカバーするため、保険料(小損)を払う行動と変わらない"　→ ここらへんは、プロスペクト理論 案件になると予想(こなみかん

[ko_chan]

ここ10数年、全部ではないにしろ金融引締めと場当たり的な財政拡張の最悪コンボの繰り返しだったから。デフレ予想下で実質金利が上がる状況では投資はガンガン引き上げられるし。

[asakura-t]

「大損性」の話は何かで読んだ（別の名称だった）けど、あれはなんだったかな？　思い出せない……／文系の人がボイル・シャルルの法則を知ってるかは――あれ、中学の理科だっけ？

[alfalfarm]

"『投資 ＝ n/金利 × 温度 −大損性』"

[bluesky0804]

ケインジアンのような誘導形で処理する方法は現象を理解したとはいえない。リスク回避性による説明はモデルが複雑になりすぎて直感的でないし、加えて企業の異質性を捉えなければならないから複雑さはひどくなる。

[ryosuke134]

メモ

[tdam]

名目金利と実質金利の混同を含む財政政策重視結論。短期にしろ長期にしろ"(名目)金利の低下"はふつう不況でインフレ率が低下する局面で起きる。不況トレンドが存在すれば名目金利↓と投資↑の相関が弱まるのは当然。

[nizimeta]

“ケインズ経済学の説明では、需要の動向が投資を決めるとなると、投資が生み出すのが所得であり需要だから、堂々巡りになってしまう…答えは、「利益の機会を捨てても、分散が利かない大損は避けたいという選好」”

[gruza03]

不況への処方箋は、金利の項が不全なら、財政で需要動向を動かせば良いとなる。ゆえに、緊縮財政と金融緩和の組み合わせは、虚しいのである。

[ystt]

「ハブル崩壊後、『バランスシート不況』になって、金融政策が効かなくなるのは、こうした金利の間接的な効果のルートが潰れているためである。」