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783)「がんのアルカリ療法」の実践法のまとめ
図:がん細胞ではグルコースの取り込みと解糖系での代謝が亢進し、乳酸と水素イオン(H+)が増え(①)、... 図:がん細胞ではグルコースの取り込みと解糖系での代謝が亢進し、乳酸と水素イオン(H+)が増え(①)、水素イオンはV型ATPアーゼ(V-ATPase)で細胞外に排出され(②)、がん細胞外に水素イオンが貯留して酸性化している(③)。がん細胞では低酸素誘導因子-1(HIF-1)の発現と活性が亢進してピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現を誘導し(④)、ピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害している(⑤)。その結果、ピルビン酸からアセチルCoAの変換が阻止され、ミトコンドリアのTCA回路での代謝と酸化的リン酸化によるATP産生が抑制されている。重曹(重炭酸ナトリウム)とトリス塩基はがん細胞外に貯留している水素イオンを中和し(⑥)、プロトンポンプ阻害剤はV型ATPアーゼの活性を阻害して、水素イオンの細胞外排出を阻止する(⑦)。細胞膜の炭酸脱水酵素IX(CAIX)と細胞質内の炭酸脱水酵素II(CAII)は、細胞