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「はじめの穴 終わりの口」書評 静かに生を刻みつけるために|好書好日
はじめの穴 終わりの口 [著]井坂洋子 ことん。小さな硬い玉が、お腹(なか)の下のほうでかすかに鳴る... はじめの穴 終わりの口 [著]井坂洋子 ことん。小さな硬い玉が、お腹(なか)の下のほうでかすかに鳴る。気にしないで書き物をしていると、ささっ、と首筋を撫(な)でてゆく小さな風を察する。いつもの生活。なのに、こんな感じを抱くのはなぜだろう。まるで、日常と日常を飛び越えるとき、ふと下を見たら、暗く大きな穴がぽっかり口を開けているような、そんな感じ。ああ、きっと、井坂さんのエッセーを読んだからだ。 誰もが生活に埋没して、見て見ぬふりをしている物事に、井坂さんはどうしてこんなに目を向けてしまうのだろう。日々のごく小さな営みのなかに、古い友人との交流に、そして飼猫の死に、彼女の、物事の襞(ひだ)を言葉でこそげてゆくようなまなざしがある。それはきらりと光る才気と評するより、黒い猫が部屋の片隅からゆっくりねめつけるような、不思議な力に満ちているといったほうが適切である。 各章には、冒頭に内外の詩人による
2015/04/19 リンク