『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日 (集英社文庫)』(中村安希)の感想(65レビュー) - ブクログ

海外旅行なんてもってのほか！なご時世、せめて旅行記でも読んで…と思って手を伸ばしたのですが、2年近くバックパッカーでアジア～アフリカ～ヨーロッパと旅をする、というレベルが違いすぎる旅で、旅行気分を味わう気分にはとてもなれない1冊でした(笑 ただ、同時に、今の時点では上手く言語化できないのですが、この清冽な湧水のような、飾り気のないのにエネルギーを秘めた文章が、自分の中に地下水脈のように静かに広がって、意識しないうちに影響を受けているような気がしています。 解説を見ると「青少年読書感想文コンクール」の高校の部の課題図書にもなったそうで、確かに若いうちに読んだら面白そう、と思いました。 さて、旅…と言うか旅行は、「一時的な非日常」だと思います。非日常に置かれるからこそ、新たな思索ができる面があると思うのです。 ただ、著者の2年近い旅の中では旅自体が日常化してしまう訳で、それなりに負荷がかかる状

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【本棚登録】『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日 (集英社文庫)』中村 安希