「信長の城」千田 嘉博 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

戦国時代の城で現存しているものは皆無である。なにせ四百年以上前の建築物だけに、遺構が残っているだけで貴重、多くは地中深く埋もれているか、その歳月によって跡形もなく破壊されて消え去っているものも少なくない。そこで、考古学的アプローチで城郭を調査研究することで、その姿を浮き彫りにしようとする城郭考古学という学問分野が発展してきた。本書で、城郭考古学の第一人者である著者によって描かれるのは織田信長が拠点とした様々な城たちの姿である。 信長初期の城「勝幡城」「那古野城」「清須城」まず紹介されるのが信長出生の城、「勝幡城」である。信長の出生地としては勝幡城、那古野城、古渡城の三説があったが、近年、那古野城が織田家の支配下に入ったのが信長出生後ということが判り、那古野城とその奪取後に建てられた古渡城説が消え、勝幡城が信長出生地とされた。しかし、同城は江戸時代の治水工事によって城址の中心を日光川が貫き痕

[mahal]

威信としてよりも軍事的必然が何らかの形であったとする方が穏当だと思うが、そこのヒントが同時代の城郭から見つからない程度に安土城に特異性はあるのだろうか。

[mitimasu]

"行幸説を否定するならば～"の反論は苦しく、千田氏を支持してる。が、直線的見通しの政治的演出はサブ目的で防衛上の視界や射線の確保こそ主目的と思う。ヴィスタの影響は文献的裏付けが見つかるまでは眉唾かな。

[mobanama]

"千田氏の丁寧な城郭構造から考える姿勢にも好感を覚えていて、ぜひ、今後のさらなる論争に期待したい"個人的にはこっちの方に説得力を感じる。

[emiyosiki]

大手門の用途はともかく、本丸に入る通路が石垣の下の狭いところっていうのは無理があるんで、千田説に賛成

[serizawananokamo]

この記事と、この本の本丸部分を図解したエントリー「よみがえる幻の安土城は清水寺だった！」と合わせるとよく見える　http://bushoojapan.com/news/2013/08/08/3353

[notio]

資料が殆ど無く新しい技術や知見によって発掘される新たな知見というのは見ていてわくわくする。／こういったものが知らない土地や文明といったものに対する楽しみに取って代わっているのを感じる。

[machida77]

安土城の大手道とされる道路について、発掘や史料に基づく各研究者の考察

[daybeforeyesterday]

うーむ