「憲法で読むアメリカ史」阿川 尚之 著

アメリカ政治を語る上で欠かせないのが司法の動向である。違憲立法審査が形骸化し、せいぜい刑事事件でしか馴染みがない日本の裁判からは想像できないことだろうが、アメリカでは多種多様な法律について訴訟が提起され最高裁判所が違憲・合憲の判断を行い、その判決が時にはアメリカの政治・経済・社会の動向を大きく左右する。 本書は、その強い司法がいかにして成立したのか、また憲法を巡る判断がアメリカ史にどのように影響を及ぼしたのかについて、憲法と司法からみた建国から現代までのアメリカの歴史を通観する、非常に勉強になるぜひとも読んでおきたい米国憲法史入門本である。特に日本人にはあまりなじみが無い米国史上の代表的な裁判官の人となりも深く描かれ米国裁判官列伝の様相で、憲法史入門としてだけでなく読み物としてもとても面白い。 残念ながら絶版のようなので、いや、これ絶版にしたらいかんだろレベルの本だと思うのだけれど、古書な

[asamaru]

これは本当に名著。激しい党派対立を繰り返してきたアメリカの立憲政治が、躓き、よろめき、ねじれながら今の状況を作り上げたか、そしてその中で最高裁がどういう役割を果たしてきたかがわかる。

[daybeforeyesterday]

うーむ

[u-chan]

また、面白そうな本が紹介されてた。

[paravola]

第三の転換点が、ローズベルト大統領によるニューディール政策である。最高裁は激しく大統領と対立し...政策の容認は憲法革命と呼ばれた。連邦政府の規制の目が張り巡らされ州の独自性が著しく低下する