死を四次元ポケットに入れて - Everything you've ever Dreamed

近所に住んでいたタカちゃんのお父さんが亡くなったとき僕たちはまだ小学一年生だったけれど、タカちゃんの家を取り囲んだパトカーや救急車の騒々しさと、普段は陽気なタカちゃんがお地蔵様みたいになっているのと、周りの大人たちの不穏な空気から、その死が普通じゃないことはなんとなくわかった。１９８０年（昭和５５年）の初夏の出来事だ。当時、タカちゃんのお父さんは３０代の半ば。平日の夕方、僕たちと遊んでくれる優しいおじさんであり、大きな友達だった。彼が病気で療養していたのだと気付くのはずっと後のことだ。どういう方法で命を絶ったのか僕は知らない。タカちゃんも知らなかったのではないか。ベーゴマ。メンコ。チョロＱ。ルービックキューブにガンプラ。子供だったからだろうか、タカちゃんのお父さんについての楽しい記憶は断片的。バラバラで繋がっていないのだ。顔や声も思い出せない。ただ、身近で遊んでくれた人間が普通じゃない亡く

[Delete_All]

ブログ書いた。毎度のことですがこのエントリには学びや気づきの類は含まれておりません。言ってみれば、ただの人間讃歌です。よろしく。

[karaage]

この文章に対して感じたことを100文字以内で書くのは、自分には到底無理なので素直に諦めます

[rascalrascal]

新潟県知事の件について女子大生専門家の先生のコメントを見ようと思ってきました。でも、お父様についてのエントリだと、自分の動機が不謹慎だったと反省させられます。

[outdoor-kanazawa]

わしも嫁くんに葬式の曲リスト渡しておかなきゃ。。。

[hariopip]

ちょっと恥ずかしい嗜好で、あとがきが好きなんですが、Tweetのこれにはシビレタね”言ってみれば、ただの人間讃歌です。よろしく。”

[stealthinu]

よいエッセイだった。

[yuki_2021]

“人生はタイトロープで紙一重。”

[nimadawa]

「図々しさは無情な人生や神様に立ち向かえる唯一の武器」そんな武器を持ち合わせていなかった愚弟は死んでしまったけれどせめて私は強い風に吹かれないよう、図々しさにもっと磨きをかけていきたいと強く思った文章

[homarara]

家族や自分が大過なく生きていられるのは単に運が良いからってだけであると認識してから、毎年の初詣では去年一年の無事を感謝している。いずれ来たる日ではあるのだが。

[don_tacos]

人生で大事なことは何か、ということが判っている人は大きな意味で優しくなれるし諦められるような気がする。

[neputa]

フミコ文学。好き。

[Dragoonriders]

So heavy.

[color-hiyoko]

ドラえもん・ルービックキューブ・チョロQ

[hipopocroco]

「人生はタイトロープで紙一重。ほんの少しのことで、うまくいったりいかなかったりだ」まさに落ちている途中なのに気づいていないのかもしれない、私。

[neofreudian]

タイトルと最初の数行で既に涙が滲みました。「トラウマは、4次元ポケットに」子供心に不可解なまま何度も襲いかかってくるモノを象徴する郷愁そそられる素晴らしい表現です。

[kenzy_n]

やがて父となる

[isrc]

人生はタイトロープで紙一重。ほんの少しのことで、うまくいったりいかなかったりだ。人の力は及ばない。それはわかっているけれど、僕はお父さんになったタカちゃんにふたたび強い風が吹かないように祈った。

[yutoma233]

フミコさんにも祈っとくよ。どうかこれ以上強い風が吹きませんように、と。どうかいつまでも捻くれた言葉を読ませてくれ。

[yom-amota]

私の生まれる少し前とそれからの話、この人はたまにとても感じのよい文章を書く、

[pon00]

当時宮ヶ瀬ダムが出来てダム湖のそこになる場所に何回か連れてかれた。特に何があるわけでもなかった。昭和55年と丹沢で思い出した。

[sennich]

ポエムだ