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中曽 宏(日本銀行副総裁)独占インタビュー 異次元緩和から1年 未踏の領域で続く挑戦
(1)異次元緩和から1年 ──15年ぶりに外部からトップを迎え、1年で取り組んだことは。 物価の安定と金融... (1)異次元緩和から1年 ──15年ぶりに外部からトップを迎え、1年で取り組んだことは。 物価の安定と金融システムの安定という基本的使命を果たすには、組織力の結集が必要です。黒田新体制に移行する際、実は職員の間には少し身構える向きもありました。そこで最初に正副総裁3人で実施したのは、すべての本店局室等や一部の支店巡りでした。黒田総裁や岩田規久男副総裁に現場の仕事を理解し、職員との距離を埋めてもらおうと思ったのです。 発券、決済システムの運行から警備や食堂に至るまで、最前線の職員が質問に答える。組織の一体感を醸成し、相互理解を深める上でも効果があったと思います。 ──量的・質的金融緩和(QQE)から1年で、その成果も出てきているということですか。 期待していた効果を着実に発揮していると思います。日本経済は、生産増→所得増→支出増という前向きの好循環メカニズムを伴いながら、緩やかな回復を続けて
2014/04/16 リンク