第4回「国」と「國」 | 人名用漢字の新字旧字（安岡 孝一） | 三省堂 ことばのコラム

旧字の「國」は人名用漢字なので、子供の名づけに使うことができます。新字の「国」は常用漢字なので、やはり子供の名づけに使うことができます。つまり、「国」も「國」も出生届に書いてOK。でも、「国」と「國」の両方が子供の名づけに使えるようになったのには、かなり微妙な歴史が背景にあるのです。 太平洋戦争中の昭和17年6月17日、国語審議会は文部大臣に標準漢字表を答申しました。標準漢字表には旧字の「國」が収録されていて、さらに、囗の中に王を書く「囯」がカッコ書きで添えられていました。つまり「國(囯)」となっていたわけです。標準漢字表では、「囯」はカッコ書きになっているものの、一般に使用して差し支えないということでした。そして、新字の「欧」が当用漢字になったように、「囯」も同じく当用漢字になれるはずでした。しかし日本の敗戦によって、囗の中に王を書く「囯」という漢字は、数奇な運命を辿ることになります。

[JumpingJackFlash]

「国」と「國」のエトセトラ♪

[Nean]

玉でも、あと剣と鏡が加われば……。

[maangie]

これってガセビアって聞いたことがあるんだけど、詳細失念。id:hasenka IT屋としてはちょっと困る。気持ちは分かるけど。

[pha]

これは確か共産中国でも「共産主義なのに王がいるのはおかしい」ということで「国」が採用されたはず

[tsukitaro]

囗の中に玉では意味が通らないと思っていたが、そういうことか。

[hasenka]

こういうのは使ってもいいけど、どちらも同値という扱いにしてくれ。人の名前でも略して失礼でないという常識になれば登録は国でも常用は國を使用するとか自由性が確保されるでしょうに