最上級クラスのレーサーが異例の引退…「不祥事連発」競艇界の隠蔽体質が直らない「ヤバすぎる理由」（欠端 大林） @gendai_biz

かつては開催禁止の措置も 自浄能力のない業界にも、心ある選手や関係者はいる。 「近く捜査のメスが入るとの噂で持ち切りです」 そう証言するのは、関東地区のレース場施行者だ。 「複数のレース場で、すでに当局から“照会”があったと聞いています。ほとんどの選手は不正と無縁であるにもかかわらず、この問題に厳しい対応を取らない競走会に多くの選手、関係者が不満を感じていますよ。もし次になにかあれば、レースをいったん全面中止して第三者に調査を委ねる必要も出てくるでしょう」 30年以上前の1988年、業界では「江戸川競艇不正発券事件」なる不祥事があった。レース場の幹部が、舟券の発売締め切り後、レースが始まってから先頭を航走する艇を確認したうえで舟券を発券、確定後に「的中券」として換金するという内部犯行であった。