「強い味方」「介護革命」在宅介護を知る医師が「埼玉医大式」に期待を寄せる理由（根津良幸）

高齢化が進んでいるのは日本だけではない。今や世界が頭を悩ます課題となっている。そんななか、いま海外から注目を集めているのが、根津良幸氏が編み出した「埼玉医大式」の介助技術だ。彼の技術が介護者に支持され広まっていったことは以前の記事（【海外からも熱視線】「寝たきり・全介助」経験から生まれた「埼玉医大式」介助技術が注目されている「驚きの理由」）にて紹介した。今回は埼玉医大式・介助技術のもつ意義について、院内セミナーでの実践経験がある医師・看護師の意見を紹介しよう。 介護の講習をしてみて 2021年～22年にかけて、私は埼玉医科大学の主要三病院で、介助実技の講習を行いました。受講してくださったのは、患者さんやその家族ではありません。最初は看護師の皆さんに、その後、看護師にファシリテーターとして力を貸してもらって、教授の先生方にセミナーを行ったのです。 我が国屈指の医科大学で、医師が看護師の指導の