「我慢しろ！」火で炙ったナイフを背中に…元日本人傭兵が戦場で受けた「ヤバすぎる手術の中身」（高部 正樹） @gendai_biz

前編記事『”世界最強ヘリ”の奇襲…麻酔も医薬品ナシ…背中を爆撃された元日本人傭兵が青ざめた「ヤバすぎる理由」』より続く。 炙ったナイフで破片を除く 私の腰の辺りには、小さな破片がいくつか刺さっていたようだった。ただ傷は深くなく、致命傷には程遠い。出血も思ったほどではなかった。 壕の中でうつ伏せに寝かされた私の周りで、ムジャヒディンたちが早口のパシュトゥーン語で会話している。その会話が終わると、ひとりがナイフを取り出した。 「ちょっと待って」 痛みをこらえていた私も、思わず声を出した。ここには麻酔どころか、ろくな医薬品もない。しかし彼はランプの火でナイフをあぶり始めた。 （いや…それ映画で見るやつ…） まさかそれを本当に目にするとは…。 「ちょっ…本当に大丈夫だから」 これから始まる事を想像しただけで、変な脂汗が出てくる。 「抜いておかないといつまでも痛みが治まらないぞ。それに酷く化膿してく