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若菜 下2 穏やかに時は過ぎていく、が... - 源氏物語を楽しもう‼️
それから数年後のこと。 冷泉帝は位を譲ると発表されました。 「残念ながら私には皇子がおらず、自分も... それから数年後のこと。 冷泉帝は位を譲ると発表されました。 「残念ながら私には皇子がおらず、自分もいつまで長生きできるかわからない。位を譲ってゆっくりと過ごしたい」と思っていらっしゃるようです。 新しく今上帝(きんじょうてい)が即位され、時代が変わります。 これまで政務を執っていた太政大臣(だじょうだいじん)も引退を表明されます。 新しい皇太子には、明石の女御(にょうご)が産んだ第一皇子が選ばれました。 源氏の君にとっては、自身の孫が皇太子になるのですから、権威はさらに強くなりました。 源氏の君はこれを機に、明石の君の父が「我が家から帝と后が生まれますように」という願いがかなったお礼参りに、住吉へ参詣します。一晩中神楽を舞う、たいそう豪勢なお参りになりました。 とまあ、表向きは華やかな源氏の君の周囲ですが、このところ紫の上は出家して尼になりたいとおっしゃっています。 「そろそろゆっくりと、
2020/04/20 リンク