【悼む】今の吉本は笑福亭仁鶴さんなくしてあり得ないー「松鶴」襲名を拒み続けた理由 - スポーツ報知

上方落語界の重鎮・笑福亭仁鶴さん（享年８４）の訃報に、所属する吉本興業をはじめ、関西を中心にお笑い界は悲しみに包まれた。 ＊ ＊ ＊ 記者が仁鶴さんの姿を最後に目にしたのは、２０１８年９月、大阪・天満天神繁昌亭で行われた師匠の故・６代目笑福亭松鶴さんの「生誕百年祭」。約１年半ぶりの舞台だった。顔色はすぐれず、あいさつの当初も声が弱々しくて心配だったが、満員の客席に「みんな楽屋で喜んで喜んで…寝転んでいるやつもいる」。その“ねちゃっ”とした独特の言い回しが聞けてホッとした。だが、高座復帰はかなわず。タレントとしてはもちろんだが、上方落語界にとって、なくてはならない大きな存在だった。 桂米朝さん、３代目桂春団治さん、５代目桂文枝さんと並ぶ「上方四天王」の松鶴さんの一番弟子。師匠は１９８６年に亡くなる以前から「７代目は仁鶴に」と言い残していたが、仁鶴さんは弟弟子の松葉さんを７代目に指名。しかし、