『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』 99.9％という有罪率の壁を乗り越えた刑事裁判 - HONZ

10年ほど前に、業務上の過失により患者（妊産婦）を死亡させたとして逮捕された、産科医をめぐる刑事裁判「福島大野病院裁判」について、ご記憶の方も多いだろう。テレビカメラの前で医師が逮捕されるというショッキングな出来事から始まり、娘を亡くした父親視点のドキュメンタリー番組が作られるなど、報道は過熱した。裁判の結果、99％を超える刑事事件の有罪率の壁を乗り越え、医師は無罪となった。この本は、その弁護にあたった弁護士がまとめた記録である。 本書は、徹頭徹尾、以下の立場が貫かれている。 弁護団は、決めていた。何があろうと、患者さん家族の如何なる言葉にも反論しない。そのご心中を察すれば、まして、生まれた時に、その母はいない子のことを思うからである。 裁判は闘いである。しかし、ご遺族と闘うのではない。検察との闘いでしかない。～本書より 判決後、医師は「患者さんの期待や要望に応えることが出来なかったことは

[REV]

結果死亡なら業務上過失致死になり、結果冤罪で検事と裁判官が業務上過失監禁罪にならない理由がちょっとだけ気になる。

[mobanama]

"もしもあなたが、ある分野の専門家として善良なる意志で仕事に取り組んだ結果、不慮の出来事によって裁かれてしまうリスクがあるとしたら、最善の努力ができるだろうか"司法は免責されてるのにね。

[ncc1701]

この件と奈良の件は、本当に日本の産科医療を(悪い方へ)変えたと思う。後者を「告発」した毎日の地元女性記者が後に県外で出産したと知り、怒りに拍車がかかった。

[shinzor]

産婦人科医不足という医療崩壊の引き金になった事件。

[laislanopira]

“著者は「医療事故調査委員会が犯した罪は深く重い」と断じる。そして、本件以外の様々な事故調査委員会の悪しき事例を挙げ、冤罪につながりやすい日本の刑事手続きの問題点について触れている”

[santo]

検察と警察とメディアを相手に戦う、という心折れそうな戦い。

[timetrain]

検察が日本という国を悪化させた典型例の事件として記憶に残っている。そこで検察と戦った人々の記録

[k-takahashi]

『過失ありきで書かれた事故調査報告書があれば、今回のような不幸な状況はすぐに作られてしまう。実際にその後も同様の裁判が後を絶たない』

[kaz_the_scum]

大人だなぁ・・・>>弁護団は、決めていた。何があろうと、患者さん家族の如何なる言葉にも反論しない

[mouseion]

医者は無実という発想が既に危うい。