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『会社苦いかしょっぱいか 社長と社員の日本文化史』通勤電車は今も昔も地獄 - HONZ
父は国際スパイ、母はナポリの花売り娘。自称イタリア生まれの謎の論客「パオロ・マッツァリーノ」とい... 父は国際スパイ、母はナポリの花売り娘。自称イタリア生まれの謎の論客「パオロ・マッツァリーノ」という設定で著者がデビューしたのは2004年の『反社会学講座』。以降、統計や過去の新聞記事から人びとが「常識」と信じ込んでいる慣習や振る舞いを徹底的に嗤ってきた。食傷気味の読者もいるかもしれないが、多くの人が無縁ではない「企業社会」が本書の題材とと知れば、読まずにはいられないだろう。 マイホームや宴会、出張から、ここのろ病、社長と秘書と愛人まで。サラリーマン生活を送っていれば避けては通れないテーマに突っ込みまくる。 例えば、休日について。最近では有休の取得奨励はもちろん、企業によっては介護・看護を行う社員を対象に週休3日制の導入を準備する動きすらある。つい数十年前までは週休2日制を導入するのに侃々諤々の議論をしていたのとは隔世の感がある。 では、週休2日制を導入するときにどのような議論があったか。本
2017/07/04 リンク