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家庭教育支援法・青少年健全育成基本法がもたらす「家族」と「教育」(前編)~国家が「家族のあり方」を強制する時代がやってくる!(木村涼子)
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家庭教育支援法・青少年健全育成基本法がもたらす「家族」と「教育」(前編)~国家が「家族のあり方」を強制する時代がやってくる!(木村涼子)
組織的な動きが存在することを推測させる理由の一つは、それぞれの条例の文言がかなり似通っているとい... 組織的な動きが存在することを推測させる理由の一つは、それぞれの条例の文言がかなり似通っているという点である。各地方の特色も見られるが、自民党の「家庭教育支援法案」に沿いつつ、家庭生活や子育て方針により具体的に踏み込んでいる場合が多々見られる。また、「愛情による絆で結ばれた家族」(熊本県・鹿児島県・岐阜県・徳島県・千曲市など)、「愛情で包まれた家族」(加賀市・和歌山市など)、「保護者は(中略)子供に愛情をもって接し」(鹿児島県・静岡県など)と、「愛情」というプライベートな関係性の中で個人の内面に自主的にしか生まれ得ない感情に触れた文面が多いことも特徴である。 「家庭教育支援法案」や「青少年健全育成基本法案」の背後には、「立派な親」をつくる「親学」なる政治活動が存在する。近年「親学」という言葉を耳にしたり、「親学」を掲げる書物を目にすることが増えている。「親学」推進は21世紀初頭から全国的に展