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ため池 - Wikipedia
ため池(ためいけ、溜池、溜め池)とは、主に農業(灌漑)用水を確保するために水を貯え、取水設備を備... ため池(ためいけ、溜池、溜め池)とは、主に農業(灌漑)用水を確保するために水を貯え、取水設備を備えた人工の池のことである。その目的のために新設したり、天然の池沼を改築したりした池を指す。日本には十数万から約20万か所あると推定されている[1](「#統計」も参照)。 讃岐平野のため池 ため池灌漑は、堰灌漑や井戸水灌漑と並ぶ伝統的な灌漑方法である[2]。 ため池灌漑では、ため池に水を貯えておき、必要な時に耕作地へ送水する。これにより季節ごとの降水量の変化や旱魃などの気象変動による影響を抑え、農作物を安定して栽培することができるようにする。 例えば、日本では、農閑期で水を使わない冬季に川の水を取り入れ貯えておけば、春先や初夏といった水が必要になる時季に水田など耕作地へ供給することができる。梅雨時の河川は平常時を上回る水量となることがあり、この時の余分な水も貯えておけば盛夏時の渇水の危険性を減らす