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中国政治は人民解放軍抜きに語れない 2つのディレンマを抑え込む「共産党の軍隊」がカギを握る | JBpress (ジェイビープレス)
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中国政治は人民解放軍抜きに語れない 2つのディレンマを抑え込む「共産党の軍隊」がカギを握る | JBpress (ジェイビープレス)
著者の阿南氏は1972年生まれ。慶應義塾大学法学部、同大学院博士課程を経て、現在は東北大学大学院法学... 著者の阿南氏は1972年生まれ。慶應義塾大学法学部、同大学院博士課程を経て、現在は東北大学大学院法学研究科教授を務める、中国現代政治史の専門家。 阿南氏に、習近平「1強」時代に入った中国を考えるための視座について話を聞いた。 中国社会の不安定要因は格差 中国とはどんな国なのか。歴史的に見れば、それは「国が社会の面倒を見ない」国、というものでした。人々は国に頼らず、自分たちの面倒を自分たちで見ていた。自然災害などが続いてそうした営みが行き詰まった時、彼らは国家に牙を剥き、王朝を倒しました。それが2000年にわたって続いたのです。 そのサイクルに終止符を打とうとしたのが、中国革命だったと言えます。1911年に革命が勃発した際、その指導者の孫文は、民が国の主人となり、国は民の福利厚生のために存在するという近代国家を作ろうとしました。ところが、それから100年以上経ちましたが、いまだにその課題は充