手術を受ける頸部骨折患者のための術前心エコー検査：全国データベースを用いた後ろ向きコホート研究

・手術治療を受ける股関節骨折患者の臨床転帰に及ぼす術前経胸壁心エコー検査の効果は議論の余地がある。著者らは、術前心エコー検査は、股関節骨折の手術的修復後の術後合併症率の低下と患者生存率の改善と関連していると仮定した。 ・全国の管理データベースから、2008 年 4 月 1 日から 2016 年 12 月 31 日までに股関節骨折手術を受けた患者を含めた。傾向スコアマッチングを用いて、術前心エコーと院内死亡率との関連を調べた。副次評価項目には、術後合併症、術後集中治療室入室の発生率、入院期間が含まれた。感度分析のために、著者らは入院から 2 日以内に行われた股関節骨折手術のみを含むように全コホートを制限した。 ・全体で、66,620 人の手術患者のうち 34,679 人（52.1%）が術前心エコースクリーニング検査を受けた。スクリーニングされた患者（平均［SD］ 年齢、84.3 歳[7.7