小泉八雲「稲むらの火」：津波への警鐘、祖父の教訓を孫に | 毎日新聞

わらの束に火を放ち村民を高台に誘導して津波から守ったという物語「稲むらの火」。東日本大震災後、防災教材として注目が高まった。この物語の原作者、小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の孫も、東北で震災を経験していた。青森県三沢市の佐々木京子さん（８６）。浸水被害はなかったが、停電や断水で不安な日々を過ごした。今、３人の幼い孫たちに祖父が残した物語を聞かせ、教訓を伝えようとしている。【安高晋】 稲むらの火は、１９３７年から１０年間、小学校の国語の教科書に載った。モデルは、安政南海地震（１８５４年）の津波で、和歌山県広村（現・広川町）のしょうゆ醸造家、浜口梧陵（ごりょう）が住民を救い、防潮堤建設など復興にも尽くした実話だった。２０１１年度からは梧陵の伝記として６４年ぶりに教科書に掲載。昨年には火が放たれた１１月５日を国連総会で「世界津波の日」と定める決議が採択されるなど、再評価が進んでい…

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原作者、小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の孫も、東北で震災を経験していた。青森県三沢市の佐々木京子さん（８６）。浸水被害はなかったが、停電や断水で不安な日々を過ごした。

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わらの束に火を放ち村民を高台に誘導して津波から守ったという物語「稲むらの火」。この物語の原作者、小泉八雲の孫、佐々木京子さん（86）も、東北で震災を経験しました。佐々木さんは今、3人の幼い孫たちに祖父が残