温泉水トラフグ：海水代わり うまみ増す 栃木発、全国に | 毎日新聞

陸上養殖で生育中の温泉トラフグ＝那須烏山市大桶の那珂川海産魚種養殖センターで２０１６年９月２６日、野田樹撮影 ８年前に始まった「海なし県」発の取り組み、塩分調整成功 この冬、温泉育ちのフグ鍋はいかが−−。塩分を含んだ温泉水を海水の代わりにトラフグ養殖に活用しようと、栃木県で８年前に始まった取り組みが全国に広がっている。温泉水の利点を生かしてコストを削減し、味も産学共同研究で追究。商標登録してブランド化した「温泉トラフグ」は全国８府県に拡大し、１２月には札幌市でも本格出荷が始まる。 関東屈指の清流・那珂川が流れる栃木県那須烏山市。川のほとりにあったスイミングスクールのプールを、トラフグがゆったりと泳ぎ回る。地下１７０メートルからくみ上げた温泉水は年間を通じて２３〜２４度に維持。水温低下による冬場の食欲の落ち込みとは無縁で、海水養殖だと出荷まで１年半かかるところ１年で同じサイズに育つ。

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（毎日）温泉水トラフグ 　海水代わり うまみ増す 栃木発、全国に　地下１７０メートルからくみ上げた温泉水は年間を通じて２３〜２４度に維持。水温低下による冬場の食欲の落ち込みとは無縁