毎日フォーラム・ファイル：子どもの貧困 貧困率１３.９％ １２年ぶりに改善 | 毎日新聞

ひとり親家庭を支援する「地域の学習教室」。学生ボランティアや元教員らが教えている＝熊本県で２０１５年１２月１０日 景気回復が要因 求められる「連鎖」断ち切る実効策 厚生労働省が６月２７日に公表した２０１６年の「国民生活基礎調査」によると、１５年時点の子どもの貧困率は１３．９％（前回１２年１６．３％）と１２年ぶりに改善した。しかし、改善の要因は景気の回復で、経済が落ち込めば貧困率は再び悪化しかねない。この間、政府は子どもの貧困対策を重要課題に位置づけ対策を進めてはきたが、実効ある支援策は見えていない。 自民党が歴史的惨敗を喫した東京都議選から一夜明けた７月３日、首相官邸で開かれた政府・与党連絡会議。「子どもの貧困率は調査開始以来、最大の減少となった。我々の取ってきた経済政策は間違っていない」。安倍晋三首相は、政権の先行きへの懸念を振り払うかのように胸を張った。

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貧困の連鎖を断ち切る