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牧太郎の大きな声では言えないが…:官房機密費の闇? | 毎日新聞
長い記者人生。失敗だらけだが、たまに「良い仕事」にぶつかることもある。 1983年夏、毎日新聞政治... 長い記者人生。失敗だらけだが、たまに「良い仕事」にぶつかることもある。 1983年夏、毎日新聞政治部は上西朗夫キャップの下、鈴木健二、橋本達明、それに僕の4人で「金権」取材班を作った。「政治は力。力は数。数はカネ」という田中角栄流が大手を振っていた頃である。 天下党はカネをどう使って、政権を維持しているのか? それを徹底的に取材しよう。当時「社会部は反権力、政治部は自民党寄り」と言われていたから、永田町でも話題になった。 取材班はナマの証言で「カネのやり取り」を暴露した。例えば……73年の参院大阪地方区補選の直前、当時の田中角栄首相は自民党大阪府連幹事長だった中山太郎氏の前に「キミたち、すぐにこいつを配ってくれ!」と大きなカバンを放り投げた。現ナマだった。「一体、幾らあるんですか?」「1億円だ。大丈夫だ。その筋にはちゃんと手を打っている」
2018/02/21 リンク