ベネズエラ：国境「娘に薬を」 政情不安、逃げる人々 | 毎日新聞

【ククタ（コロンビア北部）山本太一】「この子のインスリンが手に入らない。どうすればいいのか」。南米ベネズエラからコロンビア北部の街、ククタに逃げてきたルース・マリナさん（４３）は、小児糖尿病を患う次女マリア・アリアスさん（１２）を見つめ、嘆いた。 アリアスさんは、日に数回のインスリン注射が必要だが、残りは数週間分しかない。看護師のマリナさん自身、全身に広がるがんの病と闘いながら、医薬品不足のベネズエラに絶望しアリアスさんを連れ１８日に国境を越えた。野宿をしながら、キリスト教系団体の難民支援施設で食事などの提供を受け、希望をつなぐ。 施設から約２００メートル離れた国境のシモン・ボリバル橋は、マドゥロ政権下の経済混乱のため多い日で１日数千人の難民・移民が連日、ベネズエラからコロンビア側に脱出する。検問所はあるが、事実上のフリーパスだ。記者が訪れた２０日、ベネズエラ野党の国会議員候補者だったビル

[taketake89]

"施設から約２００メートル離れた国境のシモン・ボリバル橋は、マドゥロ政権下の経済混乱のため多い日で１日数千人の難民・移民が連日、ベネズエラからコロンビア側に脱出する"