コロナ禍の五輪～東京の街から見えたもの | 毎日新聞

新型コロナウイルスの都内の1日あたりの感染者数が初めて5000人を超えた5日、国立競技場前の五輪マーク周辺には記念撮影のために並ぶ人たちの長い行列ができていた＝東京都新宿区で2021年8月5日午後6時24分、後藤由耶撮影 全てが異例ずくめだった。史上初の1年延期となった東京五輪。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令中に開幕し、ほとんどの競技を無観客で実施。全国各地で1日の新規感染者数が過去最多を更新する中、今月8日に閉会式を迎える。 期間中、開催都市・東京は期待と歓喜、不安と反発がないまぜになった複雑な感情に覆われた。 聖火がともる「夢の大橋」（江東区）やメイン会場の国立競技場（新宿区）近くの五輪マーク周辺には、オリンピックの空気を少しでも味わおうと多くの人たちが集まった。