わたしのふるさと便：わたしの穴場 静岡県 「静岡市・黄金の茶の間」 静寂に包まれ一服 | 毎日新聞

「静岡市・黄金（おうごん）の茶の間」 「うわ」。眼下の山肌に広がる黄金色の茶畑に、思わず声が出た。静岡県民なら見慣れた茶畑が、その名にたがわず金色に輝き、うねる。涼やかな風がウグイスの鳴き声を運ぶ。 標高550メートル。木製のデッキから見晴らす。連なる山々に囲まれ、静岡市内とは思えない静寂が包む。雨が降りそうな日、茶畑は雲海に沈み、夏の夜は満天の星に天の川が浮かぶ。

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“日を浴びるほどアミノ酸を蓄えるのが特徴で、遮光してうまみを増す玉露とは正反対。37年前、佐藤さんの父・武久さん（81）が畑の隅に黄色い一葉を見つけ、挿し木にして苗を育て、成木を増やしてきた”