「孤独死多発」 ポケットマルシェ・高橋さんが恐れる農漁村の実情 | 毎日新聞

衆院選で各党が農林水産業の活性化を訴えている。しかし、産直サイト「ポケットマルシェ」（岩手県花巻市）代表取締役で、全国各地の生産者を訪ね歩いた高橋博之さん（47）は「このままでは集落の『孤独死』が多発する」と真剣に憂えている。どういうことなのか。高橋さんに、これからの農漁村に必要な施策を聞いた。【聞き手・浅川大樹】 嘆く漁師「ここには誰も来ない」 ――日本の農林水産業を支えてきた地方の現状はどうなっていますか。 ◆安倍・菅政権が農業の大規模化や生産性向上を推し進めた結果、意欲ある生産者は背中を押され、経営規模を拡大しました。ただ、この手法は限界を迎えています。これ以上、経営規模を広げても、それを回せるだけの働き手がいません。「農村は生活空間である」という視点が政策に欠けています。 田舎は草刈りも景観づくりも獣害対策も、住民が力を合わせて取り組んでいます。ある程度、多くの人が住んでいないと暮

[kechack]

安倍・菅政権が農業の大規模化や生産性向上を推し進めた結果、意欲ある生産者は背中を押され、経営規模を拡大しました。ただ、この手法は限界。これ以上、経営規模を広げても、それを回せるだけの働き手がいない