中国企業の米上場激減 | 毎日新聞

中国企業の米国での新規株式上場が急減している。今年1～6月の新規上場数は36社で過去最高だったが、7月～12月上旬はわずか3社にとどまった。急ブレーキの背景にあるのは、貿易やハイテク規制から、株式市場へと広がる米中対立だ。米中のデカップリング（切り離し）が一層進むことになるのか。動向を探った。 中国 データ流出懸念、規制強化 「滴滴のアプリがiPhone（アイフォーン）ではダウンロードできるようになった」。中国の配車アプリ大手、滴滴出行（ディディ・チューシン）が「米ニューヨーク市場での上場を廃止する」と発表した12月3日、中国国内のSNS（ネット交流サービス）でこんな投稿が拡散した。だが、記者が試してみると、ダウンロードはできないままだった。 どうしてそんな「デマ」が広まったのか。発端は中国政府が7月、米国上場を果たしたばかりの滴滴に対し「違法に個人情報を収集した」として、スマートフォンア

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“急ブレーキの背景にあるのは、貿易やハイテク規制から、株式市場へと広がる米中対立だ。米中のデカップリング（切り離し）が一層進むことになるのか。動向を探った”