私が思う日本：実体験で感じた、ワクチン3回目接種が遅れる理由 | 毎日新聞

東京に駐在する外国メディア特派員らの目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、英国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第42回はプロトム・アロ紙（バングラデシュ）のモンズルル・ハック東京支局長が、新型コロナウイルスの3回目接種が遅れる背景について、自身の体験を踏まえて考える。 日本で新型コロナの1日当たり感染者数が2月5日、ついに10万人を超えた。それ以降は緩やかな減少傾向に転じたものの、感染者数は依然として警戒レベルだ。 そのため政府は、短期間でできるだけ多くの人にワクチンのブースター接種を勧める必要性に迫られている。行政機関にとってこれは新たなプレッシャーとしてのしかかり、緊急事態に対応している担当者たちの中で混乱を引き起こしつつあるのではないか。その結果、ワクチン接種はさらに遅れてしまうかもしれない。こうした状況は行政