論点：G7を前に 果たすべき役割は インタビュー 田所昌幸・国際大特任教授 | 毎日新聞

19～21日に広島市で主要7カ国首脳会議（G7サミット）が開かれる。ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、中台問題など国際情勢に暗雲がたれこめる。中露のような権威主義国が増え、民主主義の危機も叫ばれる。サミットの役割は何か。国際政治学者、田所昌幸国際大特任教授に聞いた。【聞き手・鈴木英生】 G7サミットを前に国際政治、核問題、国際経済の各テーマで識者にインタビューしました。 国際政治＝田所昌幸・国際大特任教授 核問題＝核の脅威、リアルに 戸崎洋史・日本国際問題研究所軍縮・科学技術センター所長 国際経済＝議長国としての日本 寺島実郎・日本総合研究所会長 東アジアの安保を欧州に訴える好機 ――日本にとってのG7サミットの意義とは、なんでしょうか？ 日本が政治的、社会的な肌合いの似た国々の首脳と、継続して率直に議論できる唯一の多国間枠組みと言ってよいでしょう。日本には、日米同盟はあっても、北大西洋条