特集ワイド：植田日銀の今後 野村総研エコノミスト・木内登英さんが読む 異次元緩和、検証に期待 | 毎日新聞

「物価の番人」のかじ取り役が10年ぶりに交代した。日本銀行の植田和男総裁（71）のことである。大型連休中はどこも人であふれ、景気は上向いているような気もするが、植田新体制で今後の金融政策はどうなるのか。日銀審議委員の経験もある野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さん（59）に聞いた。 「2％」維持しつつ、来年後半にも修正着手か 4月27、28日に開かれた植田新体制初の金融政策決定会合で、これまでの大規模な金融緩和策を維持することが決まった。デフレ脱却のため、前任の黒田東彦氏が2013年に打ち出した異次元緩和。当時、2年程度で「物価上昇率2％」の達成を目指すとした目標をそのまま引き継いだということだ。 「そこだけ見ると、黒田体制で10年続いた政策が変わらずに継続するので、賛否はあるでしょう。ただ、私は金融緩和を続けることと、見直さないことは別だと思う。つまり、緩和を続けながら

[wxitizi]

もうインフレは2%超で、目先下がると言っても1.6%あるから、これがちょっと高まるだけで政策変更するでしょうよ。でも、それは黒田総裁でも同じこと。植田総裁になったから、と言うには現状での即座な修正が無いとね。