食を揺るがす物流危機は回避できるか カギ握る「2024年問題」 | 毎日新聞

トラック運転手不足による物流危機が、日本の「食」を脅かそうとしている。生鮮食品を運ぶトラックの長距離輸送が大きな影響を受けるとされ、産地や販売者からも心配の声が上がる。対策はあるのか――。 遠方が産地の生鮮食品ピンチ 「売り場がどうなるか分からない。大変な問題ですよ」。首都圏で食品スーパーを展開するアキダイ（東京都）の秋葉弘道社長は声を荒らげる。店頭には北海道や西日本の野菜や魚が数多く並ぶ。生鮮食品の約半分は数百キロ以上離れた遠方が産地となっており、物流に支障をきたせば店も客も影響は深刻だ。 日本は産地や季節ごとに異なる野菜や魚を市場に供給してきた。同じ野菜でも産地ごとに出荷時期が異なり、例えばタマネギは、北海道産が品薄な夏場には佐賀産や兵庫産が全国に送られる。 その流通を支えるトラック輸送に危機が迫る。2024年4月から運転手の時間外労働の上限を年960時間とする規制が始まり、物流の停滞

[kechack]

運転手は高齢化や人手不足が慢性化しており、対策を打たないと「30年には全国で輸送力が35％落ちる」と野村総合研究所は試算

[taketake89]

“「売り場がどうなるか分からない。大変な問題ですよ」。首都圏で食品スーパーを展開するアキダイ（東京都）の秋葉弘道社長は声を荒らげる”