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語る震災、語れぬ震災 神戸の元教員、第二の人生への決意と葛藤胸に | 毎日新聞
阪神大震災で亡くなった両親の仏壇に話しかける和気光代さん=神戸市灘区で2023年12月28日、梅田麻衣子... 阪神大震災で亡くなった両親の仏壇に話しかける和気光代さん=神戸市灘区で2023年12月28日、梅田麻衣子撮影 命の大切さを教えてくれたのは我が娘だった。教師として教壇に立つ中で、授かった命にかけがえのなさを感じ、両親を失った震災体験を生徒たちにも語り伝えるようになった。この春、新たな家庭を築く娘の門出を、亡き両親の思いも胸に祝福する。 「娘の花嫁姿、見せたかったな……」。神戸市灘区の和気(わき)光代さん(56)は2023年10月、自宅にある両親の仏壇に向かって話しかけた。長女遥香さん(26)が相手の男性と笑顔で納まる写真が飾られ、24年4月に結婚式を挙げる報告をした。 和気さんは26歳で結婚した後も近くの住まいから、頻繁に両親を訪ねた。2人は一番の理解者だった。トラック運転手だった父・西浜清さん(当時57歳)は無口な性格。それでも進学や結婚といった人生の節目では「ええんちゃうか」と背中を押
2024/01/17 リンク