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時代の風:巨額のカネ動く米国の選挙 規制・監視、学ぶべき点も=中林美恵子・早稲田大教授 | 毎日新聞
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時代の風:巨額のカネ動く米国の選挙 規制・監視、学ぶべき点も=中林美恵子・早稲田大教授 | 毎日新聞
日本では、自民党の政治資金パーティーに関連する裏金問題で派閥の解散表明が相次ぎ、自民党のガバナン... 日本では、自民党の政治資金パーティーに関連する裏金問題で派閥の解散表明が相次ぎ、自民党のガバナンス問題にまで発展した。国民には、政治に対する無力感さえ漂う状況である。 しかし、政治資金問題で矛盾と困難に直面しているのは日本だけではない。今年、大統領選挙や議会選挙を迎える米国でも、これらの選挙に関して2兆円規模のお金が動くとされる。世論調査サイト「ファイブサーティーエイト」が行った2018年の調査によれば、連邦議会下院選挙では最も多く選挙資金を出せた候補の90%以上が勝利している。当然ながら、米国でも選挙資金と政治は密接な関係にあるのだ。 米国では、02年に選挙資金規制法が大幅に改正された。お金がかかりすぎることと政治腐敗を問題視したマケイン上院議員(共和党)とファインゴールド上院議員(民主党)が、党派を超えて協力、成立させた改正である。個人・企業・団体・労組に厳しい献金制限を設け、青天井の