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迫る:福島の漁業、守る闘い13年(その1) 政府・東電と折衝、漁連代表 | 毎日新聞
「この地で漁業を続けるため、背負わされた運命を受け止めなければ」。福島県漁業協同組合連合会の野崎... 「この地で漁業を続けるため、背負わされた運命を受け止めなければ」。福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は語る=同県いわき市小名浜の小名浜港で2月5日、柿沼秀行撮影 真っ暗な細い道をそろそろと、手探りで歩いているような気分だった。 福島県いわき市にある老舗水産会社「酢屋(すや)商店」の事務所で、社長の野崎哲さん(69)は、たばこに伸ばした手を止め、記憶を手繰るように言葉を選んで苦悩し続けた日々を表現した。 2023年8月24日に決行された東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、政府や東電との間で長い間折衝に当たってきた。地元漁業者の代表である県漁業協同組合連合会(県漁連)会長でもある野崎さんは、相当な心労がたまっていたのだろう。こうも口にした。「あるいは、崖っぷちの道かな」 事故で破損した第1原発の原子炉には、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)に冷却水が触れ、地下水や雨水も混じって汚染水が発
2024/03/11 リンク