「物価上回る賃上げ」政労使足並みそろえ 中小企業への波及がカギ | 毎日新聞

労使交渉で大幅な賃上げが示されている各企業の回答状況を、ボードに書き込む金属労協の職員＝東京都中央区で2024年3月13日午後0時28分、手塚耕一郎撮影 政府と経済界、労働界は、24年春闘を「賃金と物価の好循環」を実現するための正念場と位置づけ、物価上昇を上回る賃上げの必要性を足並みをそろえて訴えてきた。13日には官邸で政労使会議を開き、大企業の大幅賃上げの流れを中小企業に引き継ぐ重要性を確認した。 「昨年を上回る力強い賃上げの流れができていることを心強く思う」。岸田文雄首相は会議で大幅賃上げを歓迎した。会議後、経団連の十倉雅和会長は「多くの企業は満額回答かそれ以上もあった。ベア（ベースアップ）の引き上げも1万円以上、賃上げ率も5％以上が多かったので、非常に心強く思う。個人的にはほっとしている」と述べた。 大幅な賃上げ回答を受け、労働組合側からも歓迎の声が相次いだ。