髪がない「ヘアロス」、かわいそうじゃない 全国に仲間、交流広がる | 毎日新聞

「ヘアロス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。1000人に1人か2人がかかるとされる「円形脱毛症」や自ら毛を抜いてしまう「抜毛症」など、さまざまな理由で髪がない状態を指す。見た目に大きく影響することから、当事者は日常生活で生きづらさを抱えていたり、人に伝えづらく一人で悩んでいたりするケースが少なくない。そんな「ヘアロスさん」同士の交流が全国で広がっている。 「最初は緊張すると思うんですけど、みんな同じ仲間なので安心して楽しんでください」。今年2月、大阪市北区のウイッグ専門店で開かれた「試着交流会」。抜毛症の土屋光子さん（44）がそう呼びかけ、ウイッグを外すと、スキンヘッドをあらわにした。会場にいた人たちも帽子やウイッグを脱ぎ、気になったウイッグを手に取って鏡の前へ。「これかわいい」「どっちがいい？」。初対面の人も打ち解け、相談しあったり、店の美容師にアドバイスをもらったりと、和気あいあ

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1000人に1人か2人がかかるとされる「円形脱毛症」や自ら毛を抜いてしまう「抜毛症」など、さまざまな理由で髪がない状態を指す