クローズアップ：中国海洋進出に新連携網 米比、同盟進化で一致 初の3カ国首脳会談 | 毎日新聞

日米比首脳会談に臨む（右から）岸田文雄首相、バイデン米大統領、マルコス比大統領＝ホワイトハウスで2024年4月11日、ロイター 初の開催となった11日の日米比首脳会談では、海洋安全保障や経済面での協力が前面に打ち出された。東シナ海や南シナ海での海洋進出に拍車をかけ、経済的な威圧も強める中国を結束して抑止しようとする日米比3カ国。中国は激しく反発している。 「フィリピンの航空機、艦船、軍が南シナ海で攻撃されれば、相互防衛条約（の防衛義務）を発動する」。バイデン米大統領は11日の会談冒頭、フィリピンが実効支配する南シナ海のアユンギン礁（英語名セカンドトーマス礁）で威圧を強める中国に警告した。左右に座る日比首脳に視線を送りながら「米国の防衛義務は強固だ」とも強調した。 今回の会談は、米国の強い意向で実現した。本来なら国賓待遇の首脳の訪問中に他国の首脳を招くことはない。米国は2022年に発足したマ