的川博士の銀河教室：的川博士の銀河教室 701 リュウグウの初期分析 相次ぐ成果／下 | 毎日新聞

アミノ酸23種、生命の材料も？ 宇宙航空研究開発機構（JAXA）の探査機「はやぶさ2」の初期分析チームは、試料から23種類のアミノ酸を確認しました。その中には生物のたんぱく質を構成するアミノ酸も10種類ほど見つかっており、地球誕生から間もないころに生命の材料が宇宙から来たとする説を強く裏付ける証拠（しょうこ）の一つと見られています。 これまで、生命の材料になるアミノ酸は、宇宙から数多く飛来している隕石（いんせき）からも見つかっています。しかし、隕石は地球の大気に突入（とつにゅう）後、地球特有の環境（かんきょう）に汚染（おせん）されてしまうため、地球に入ってきてからアミノ酸が混じったことを否定することができなかったのです。 「はやぶさ2」が訪れた小惑星（しょうわくせい）リュウグウは、材料が太陽系誕生直後の環境で形成されたことが分かっており、帰り道でも密閉したカプセルにサンプルを保管して、リュ