アームズ・レングス・ルール｜創造と変革のMBA グロービス経営大学院

アームズ・レングス・ルール (Arm's length rule)とは、銀行法で定められる「銀行と銀行グループ内会社等（特定関係者）との利益相反取引を通じて銀行経営の健全性が損なわれること等を防止するための規定」で、「独立当事者間原則」とも言われるものである。この場合の「特定関係者」とは、子会社、主要株主、銀行持株会社等を指している。各金融機関では、このルールに関係する各々の規定が整備されている。「誰に対しても同じ腕の長さの距離を置く」という意味で、「アームズ・レングス」という名称となっている。 アームズ・レングス・ルールはその特定関係者との間において「銀行に不利な条件で行われる取引」や「特定関係者に不当に不利益を与える条件で行われる取引」などを禁止している。取引当事者が親密な関係であったとしても、互いに支配・従属関係にない当事者間において成立するであろう取引条件や価格等を基準とし、公平な