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コンピュータアーキテクチャの話(355) GPUにおけるECCの考え方
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ECCの問題 グラフィックスの処理では1ピクセルのデータ誤りがあっても出力画像が大きく変わることはない... ECCの問題 グラフィックスの処理では1ピクセルのデータ誤りがあっても出力画像が大きく変わることはない。また、動画のような場合は、エラーが表示されるのは一瞬であり、見逃されてしまうことが多い。 しかし、GPUを使って科学技術計算を行なう場合は1bitのエラーも許されない場合が多い。このため、NVIDIAはFermi世代のGPUからECC(Error Correcting Code)をサポートしている。ECCにはいろいろなやり方があるが、NVIDIAが採用したコードは64bitの本来のデータに8bitのチェックビットを付け、72bitの中で1ビットの誤りを訂正できるというものであると考えられる。このため、ECCを付ける場合には、使用できるデバイスメモリ量が8/9に減少し、実質的なメモリバンド幅も8/9に減少してしまう。 グラフィックスに使う人は容量やメモリバンド幅を重視し、ECCでこれらが減