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ラディカリズムの誘惑|Azusa Sato
左派サイドの言説のなかで「これまでのリベラル」と雑に一括りにする論法は昔から見かけるが、そうした... 左派サイドの言説のなかで「これまでのリベラル」と雑に一括りにする論法は昔から見かけるが、そうした考えに陥りがちな人たちは、多様な運動の在り方を認めず、「自分たちこそ(orだけ)」が正しいのだと錯覚していく怖さがある。 私は議会制民主主義の否定につながる選民的な「運動」は信頼しない。 そうした「運動」は運動の内部に既に階級性を孕んでおり、異論が排除され組織の硬直性が高まるため、本来彼らが目指しているはずの「自由」から遠ざかっていくことになる。これはアナキズムとは全く別の現象で、まさにアドルノが言うところの「第二の偶像崇拝」の領域に足を踏み入れる主体性の放棄に他ならない。 そうではなく「弱さ」を軸に繋がり合うことを求めたい。「弱さ」とは他者への想像力を喚起できる経験と主体性の確立のことであり、自己愛に基づいたナルシシズムやルサンチマンの充足のための復讐行為ではない。悲惨さの只中に希望を読み取る
2023/12/15 リンク