エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
17年前に2秒見えた海を探す|岡田 悠
この文章は、ヤマハ発動機とnoteで開催するコラボ特集の寄稿作品として主催者の依頼により書いたもので... この文章は、ヤマハ発動機とnoteで開催するコラボ特集の寄稿作品として主催者の依頼により書いたものです。 17年前、海が2秒見えた。 あの海の記憶大学進学のため上京したのは、2006年の3月。山々に囲まれ育った18歳の僕は、さらなる刺激を求めて、東京行きの新幹線に乗り込んだ。予想もできない未来が待っている都会で、新しい人生が始まるのだ ー そう意気込んで列車の座席についたはずが、気づいたら涙を流していた。 過疎化の激しい田舎から出るということは、もう一生ここで暮らすことがない、ということを意味していた。その事実が、意外なほどに僕を悲しませたのだった。新大阪発・東京行きの「こだま」の列車で、しゃくりあげるくらい泣いた。「のぞみ」や「ひかり」ではなく、時間のかかるこだまを選んだのも、後ろ髪を引かれていたからだと思う。 悲しくて心細くて、ただごはんが喉も通らないということは全然なくて、車内販売の
2023/07/27 リンク