巡音ルカの発音は美しい。｜書店太郎

「いつしか」という単語のような未来に対する概念的な思いを込めた音節や、英語であれば「feeling」というような感情や感性を込めた言葉に対してとても想いが宿りやすい音になっていると思っている。 では、なぜ「巡音ルカの声」である必要があるのかを考えてみたい。 特徴から考えるルカさんの声の特徴、愛称で「ルカ姉」というような年上のキャラクター性があるということも念頭に入れつつ、その声の特徴を言語化してみる。 その声には儚さ、憂いのような繊細さを帯びた声質であるという印象が強い。 その部分は非常に自分としても共感できる。 それはなぜだろうか。 彼女の声で一番特徴的なのは、ハスキー（吐息成分）と、声の重心の低さ（他のバーチャルシンガーと比較して）が挙げられると思う。 公式の得意ジャンルでラテン・ジャズなどが挙げられるほどだ。 特有の低音感と吐息を感じさせる部分が大きな割合を占めているのではないか。