「女の子にケガさせたらいけないと言われて…」牧場育ち→浦和の新人女性騎手が直面した壁「男性騎手が真っ裸で仁王立ちしていたことも（笑）」（大恵陽子）

藤田菜七子騎手や今村聖奈騎手の活躍によって浸透してきた女性騎手の存在。しかし、依然として競馬界では圧倒的に男性が多い現状がある。そんな中で今年、地方競馬の浦和競馬場（埼玉県）でリーディング上位に名を連ねるのが平山真希さんだ。JRAにはいない女性調教師で、「騎手よりも調教師は男女差が少ないと思います」と語る平山さんに、競馬の世界へと飛び込んだ後、カルチャーショックを受け、所属厩舎が経営難から廃業するなど波乱万丈な騎手時代について聞いた。全2回の第1回／続きは#2へ 七夕の短冊には「大きくなったら騎手になる」 ――平山調教師はどのようなきっかけで騎手を目指したんですか？ 平山真希調教師（以下、平山） 父が休養中やデビュー前の競走馬を預かって調教する牧場で働いていて、自宅の窓から馬が見えるような環境で育ちました。物心つく頃には親と一緒に馬に乗っていて、そのうち「1人で乗りたい！」と言うくらい乗馬